台風2号通過 2011/5/30

 台風2号のために1週間の停滞を余儀なくされた。台湾とルソン島のちょうど中間の島で、直撃されたらひとたまりもないと思っていたが、いい避難港に退避して、なおかつ暴風圏の端をかすめただけだったので、ほとんど被害はなかった。しかし一晩で縄文号はバケツ10杯、パクール号は16杯の水がたまっていた。いつもの3倍だ。雨量が多かったことを物語っている。バスコ港では大型貨物船が座礁していた。

 南シナ海に低気圧がでんと座っている。そのため台風が去った後も、曇りがちで雨が降る。この1週間はぐずついた天気が続きそうだ。

 いよいよ明日の朝、バタン島を出て、北に向かう3日後には台湾領内に入る予定だ。その間通信環境はとても悪くなる。台湾の蘭嶼島までの150キロはだれも住んでいないところを航海する。予報では北寄りの風が吹くこともあるので手こずりそうだ。