公開講座・対談:「中村桂子×関野吉晴、生命誌から見た地球永住計画」地球永住計画連続講座「賢人に訊く」(武蔵野美術大学 三鷹ルーム) 2018年4月2日(月)19:00〜

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地球永住計画 賢人に訊く 〜中村桂子×関野吉晴〜
「生命誌から見た地球永住計画」
●藤田和芳(オイシックスドット大地株式会社会長)
●辻井隆行(アウトドア用品のパタゴニア日本支社長)

2018年4月2日(月)
午後6時半開場 午後7時開始
三鷹ルーム(東京都武蔵野市中町1-19-3武蔵野YSビル6F)
問合せ080-5019-0153

お申込みページ
https://ssl.kokucheese.com/event/entry/512702/

中村桂子
JT生命誌研究館館長。分子生物学。
東京都出身。1936年生。東京大学理学部化学科卒。同大学院生物化学修了。
三菱化成生命科学研究所人間・自然研究部長、早稲田大学人間科学部教授、大阪大学連携大学院教授などを歴任。1993年-2002年3月までJT生命誌研究館副館長。

著書
『いのち愛づる生命誌(バイオヒストリー)』(藤原書店)
『小さき生きものたちの国で』(青土社)
『生命(いのち)のことば』(毎日新聞出版)
『18歳からの民主主義』(岩波新書)
『科学者の目、科学の芽』(岩波書店)
『3.11を心に刻んで2016』(岩波書店)

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人間は生きものというあたりまえのこと  中村桂子(JT生命誌研究館館長)
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 地球は生きものの星です。人間の星ではありません。ですからここに住み続けたいと思ったら、「生きものとして暮らします」という約束をすることでしょう。
 地球に生きものが誕生したのが40億年ほど前とされています。以来この星のありようはさまざまに変化しました。大気中に最初は存在しなかった酸素が大量に生じたこと、全球が凍結するほど低温になったこと、巨大隕石が衝突したこと・・・このような事件が次々と起きましたが、それでも「生きものが絶えてしまう」ということはありませんでした。「地球が生きものの星である」という所以です。
 ところで人間がつくる現代社会は、40億年も続いた生きものが持つ知恵を忘れて機械の世界をつくり、それこそが人間らしい生き方だと勝手にきめています。これでは続いていけそうもありません。ここで生きものが持つ知恵に眼を向け、そこから学び、生きものの中で人間だけに与えられた「想像力」を活かした「創造力」を発揮したらどのような世界になるか。それを考えてみたいと思います。