幸運のヤモリ 2010/4/27

 若いクルー佐藤洋平が、ヤモリをはじめて見つけたときは、まだカヌーを格納している小屋がけの屋根にいた。彼は土地の子供たちから「ヤモリが棲み着くことは幸運のしるしだ」といわれた。日本でもヤモリは守宮とか屋守と書いて家を守る幸運な動物と見られている。縄文号に棲みついたヤモリはトッケイヤモリという最大35cmにもなる大型種だ。インドネシアでも、本種が棲みついた家、バリ島では本種の鳴き声を7回連続で聞くと幸福が訪れるという言い伝えがある。また言い伝えのみならず害虫駆除に本種を用いる地域もある。食性は動物食で、大型昆虫類や小型爬虫類、小型哺乳類等を食べる。咳止めの漢方薬として使われたり、ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されているという。この珍客をどう処遇するか迷っている。