インドネシア報告(12) 写真レポート・丸木舟の巨木 2008/12/29
カヌー造りをするための大木探しをしたマムジュの森。村や道路の近くはカカオ、コーヒー、ミカン、バナナなどの畑になっているが、裏山は原生林だ。
第9回で報告した丸木舟の材料であるビヌワンという木の大木を見つけるまでの経過を写真で追う。
ウルの木は着生植物に覆われながらも直径1.3~1.5mありそうなので丸木舟造りの候補とした。
カンデュロンというカヌー造りに適した大木も見つかったが、直径は1.3m程だった。この木もウルもカラリの山奥にあり、切っても人里に持ち運ぶのが大変だ。
最終的に丸木舟の素材として見つけたのはビヌワンという木で直径2m近かった。高さ54mあったこの大木はまるでもののけ姫の世界にあるような気配だった。
ビヌワンの木はびっしりと着生植物で覆われていた。
ビヌワンの木は原生林の中ではなく、カカオ、バナナ、コーヒーの果樹園のまじわる森の中にあった。
やぐらを組んでビヌワンの伐採を始めた。
反対側にも低い位置に割を入れて倒す方向を考えてナタで切っていく。
切り倒したビヌワンの大木と舟大工の棟梁ハフディンさん。
着生植物のひとつ、野生ラン。
ビヌワンの近くの枯れ木に巣を作っていたキツツキの一種。