10月4日に韓国の釜山より対馬まで、渡部純一郎とともにシーカヤックで渡りました。理想的には6月が日が長く台風さえ来ていなければ天候も安定していていい季節なのですが、それ以前の計画で時間がとられ、10月になってしまいました。お彼岸も過ぎて日照時間も短くなっていて、なおかつ北東からの季節風も吹き始める季節です。釜山から対馬は黒潮に逆らっての走行になります。対馬国際交流協会の人からはこの時期の成功率は2割と言われました。
10月4日から10月14日までの11日間を朝鮮海峡横断のために用意して釜山に向かいました。そのうち1日でも天気のいい日があればいいなと思っていました。台風15号が近づく中、3日に釜山に着き、出国の手続きを済ませました。その日は北東の風が吹いていて、翌日の天候が心配でしたが、天気予報では海は穏やかなようです。台風が来る前のラストチャンスと思いながら、
翌日午前5時に起きてみると、穏やかな天気でした。海に出てみると、幸運なことにほぼ無風快晴でした。伴走船に乗ったビデオ撮影の山田和也、佐々木秀和、大川和之とともに、釜山を出ました。途中から韓国の巡視船が国境まで、邪魔にならないほどの距離を置いてついてきました。
2時間に5分ほど休むペースで漕ぎ進めました。海上保安庁には17時には着くと約束してあり、税関、出入国管理事務所も遅くまではやっていません。早いペースで進み、8時間余りで対馬北部に到着しました。その夜から強い風が吹き始めました。11月1日からは中国の雲南省、貴州省に向かいます。