講演:津田塾大学公開講座(東京都小平市)「総合2016、[進歩]再考—その先の私ー」で講演します 2016年4月28日(木)13:00~

総合

津田塾大学公開講座
「総合2016」 「進歩」再考—その先の私ー

4月28日(木) 講演者:関野 吉晴 氏(武蔵野美術大学教授、探検家、医師)
タイトル:「地球を這って見たこと、聞いたこと、考えたこと、グレートジャーニーから地球永住計画へ」

本学では、「総合2016」を一般市民の方に公開いたします。
この講座は本学学生のための正規授業ですが、市民の方々との交流を願って一般に公開しているものです。年度ごとに現代の切実な問題を取り上げて、学生と教員が協力して運営にあたります。下記の要領にて聴講ができますので、奮ってご参加ください。
講師 毎回、魅力ある方々をお迎えする予定です。
講義内容 「総合」という講義は30年以上の伝統をもつ、津田塾大学が誇る非常にユニークな授業の一つです。この講義はまた一般市民にも公開され、公開講座として親しまれています。何がユニークかというと、各年度のテーマ設定から始まり、講師を選んで出演依頼し、当日の講演の設営に至るまで「学生有志によるスタッフ」が中心となり、教職員の協力のもと企画・運営を担っている点です。講義では毎回、さまざまな分野の第一線で活躍している専門家を講師としてお招きし、講演と質疑応答をおこないます。時には受講生が参加するワークショップ形式をとることもあります。

私たちは今、あらゆる側面における「進歩」の上に生きています。例えば、科学技術の分野では、人工知能、再生医療技術、原子力発電、SNSなどが発達してきています。行政の分野では女性の活躍を推進する制度作り、経済の分野では景気回復を目指し、官民連携による市場の拡大が進んでいます。しかし、すでに多くの人々は、現代社会が経験している「進歩」に疑念を抱いています。政治、経済、科学技術などが発展し、人々の生活が便利になることだけが「進歩」なのでしょうか。
例えば、SNSの発達は、あらゆる人と気軽に繋がることができる利点をもたらした反面、特定の人と深い付き合いに至るまでの過程において、相手とのコミュニケーションの縮小化をもたらしました。直筆の手紙のやり取りや、挨拶・お礼を表現する贈り物のやり取りが減ったことは事実です。また、出生前診断という技術の進歩は、胎児の中絶といった、本人の意志が介在しない外部による命の操作を可能にしました。女性の活躍を推進する制度作りは、女性の社会進出の機会を増やした反面、子育て支援体制が追いついていないこともあり、女性が出産や育児をしづらい環境をもたらしました。このように、技術や制度の発達と引き換えに失われつつあるもの、あるいは新たな問題が生じていることは、多くの人々が感じていることです。
そして、私たちの多くは、そのような急速に「進歩」する社会に、肉体的・精神的についていけなくなったとき、失われたものに思いを馳せ、「本当にこれで良いのだろうか」と疑念を抱くのです。しかし、現時点での政治、経済、科学技術の進歩に歯止めをかけることは不可能に近いうえ、歯止めをかけることが正しいとも限りません。なぜならば、「進歩」とは、その本質的価値を単純に判断できるものではないからです。ある人にとって、その進歩が悪いものであっても、別の人にとっては良いものであったりします。何を「進歩」とするのかは個人によって異なります。
このように「進歩」という概念は複雑なものです。しかし、何を「進歩」とし、どこまでの「進歩」を許容するのかといった倫理的な問いを、果たして完全に個人任せにしてもよいのでしょうか。それとも、社会が「進歩」の許容範囲を決めるなど、ある程度の線引きをするべきなのでしょうか。価値観が多様化する現代において、今、このような「進歩」の線引きが必要かどうか、そして、それを誰が、どのように決めるのかといった問題が問われていると感じられます。
今年度の総合では、政治、経済、科学技術における「前進」としての「進歩」が推奨されがちな社会において、失われるものと新たに生じている問題に目を向けながら、進歩とは一体何か、そして、許される変化の幅をどのように決めるのかといった2つのテーマを考え直したいと思います。これから私たちが歩むべき「進歩」とは何なのでしょうか。そして、その先の私の在り方とはどのようなものなのでしょうか。講師の方と一緒に考えていきたいと思います。
公開期間
2016年4月21日(木)~2016年7月21日(木)〔前期 全13回〕
2016年9月29日(木)~2017年1月19日(木)〔後期 全14回〕
【※11/3(祝)は授業実施、11/10、12/29、1/5は休講】
日時 毎週木曜日 13:00~14:30
場所 津田塾大学 小平キャンパス 特別教室
(小平キャンパスへのアクセス)
資格 年齢・性別等制限はありません。
費用 無料
手続方法 毎回、本学正門守衛所にて、住所・氏名等をご記入ください。
(満席の場合には、入場をお断りすることがあります。)
来校の際は、公共の交通機関をご利用ください。
聴講上の注意 ・講義の録音・写真撮影は堅くお断りいたします。
・個人的な物品販売・勧誘・金品の授与はご遠慮ください。
・講師や他の受講者に迷惑をかけることがあった場合は、聴講をお断りする場合があります。
・お車でのご来校はご遠慮ください。
・指定場所以外での喫煙は堅くお断りいたします。
・キャンパス内または登下校中の事故等については責任を負いかねます。
.

※キャンパス内に保育所があり、聴講の方も有料で一時利用することができます。

人数に限りがありますので、ご要望に添えない場合もございます。
詳細は本学総務課(電話042-342-5111)までお問い合わせください。
.
公開講座についてのお問い合わせは、教務課まで


〒187-8577 東京都小平市津田町2-1-1 津田塾大学 教務課  
TEL.042-342-5130 
FAX.042-342-5131

詳細はHPを御覧ください:http://www.tsuda.ac.jp/open-college/synthesis/